Home>>【開業前に】建物内装>>患者を引き付ける院内設計のポイント(1)
高橋 邦光
株式会社ラカリテ 代表取締役

患者を引き付ける院内設計のポイント
(1)他の医院との差別化ができる「院内設計」

なぜ「院内設計」が重要なのか

開業ラッシュにより、クリニック間の競争が激化している昨今。開業すればすぐに安定経営に入っていくとは限らないのが現状である。また今現在がよくても、将来競合医院が近くに開業してくる可能性もある。そういったときに備えて必要になってくるのが「院内環境」を整備しておくことだ。

院内環境には二つの側面がある。まず、ソフト面では「人的要素」。すなわちドクターやスタッフによる接遇や対応にあたる。そして、もうひとつ、ハード面では「院内設計」。ここでは、「院内設計」について紹介していく。

患者の満足とドクター・スタッフの診療のしやすさを重視

たとえば、ある地域に診療科目の同じクリニックが2つあるとする。1つは「老朽化著しい古めかしい診療所」、もう1つは「明るいイメージ溢れるクリニック」。それぞれのクリニックで、もし技量に遜色のないドクターが診察にあたっていたら、新規の患者さんであれはどちらのクリニックを選ぶであろうか? 後者であることは明確だ。

ただし「綺麗なクリニック=使いやすい」というわけではない。特に保険診療を主に行うクリニックであれば、限られた資金や広さの中で患者さんに寛ぎを与えつつ、いかに効率よく診察を行うことができるかを追求しなければならない。効率のよい診療とは、ドクター・スタッフ・患者さんの動きが交錯せず、動きに無駄が出ないこと。そのための設計がなされているかが重要である。

このように、ドクター側の視点は自分たちで把握することができるものだが、あまり理解しているドクターが少ないと感じるのが、患者さんにとってよい院内環境についてだ。そこで、今後は患者さんの目線に立った院内設計の重要なポイントを6回に分けて連載していく。

まず「共通の各スペースのチェックポイント」について。たとえば「エントランス」「受付・待合室」「診察室・処置室」など、各スペースに絞ってチェックすべきポイントを紹介していく。

新規開業を考える際に重要なポイントとなるので是非参考にしてもらいたい。

アドバイザー情報


 
株式会社ラカリテ 代表取締役
高橋 邦光(タカハシ クニミツ)

英国ニューカッスル大学 経営学部卒業後、中国人民大学に留学し、平成13年10月に株式会社リチェルカーレを設立。
医療施設に特化した設計事務所、医療施設の建築設計監理、内装設計施工を行っており、最近では病院の放射線治療施設の設計施工も数多く手がけている。その後、2016年に株式会社ラカリテを設立。

アドバイザーに質問する・相談する