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鈴木 慎一
株式会社エム・クレド 代表取締役

価値ある開業物件を見抜くテクニック
① 物件の絞り方と情報源の選び方

自分のバックグラウンドから絞る

開業において重要なことのひとつが「開業場所選定」である。開業地に相応しいエリアとはなんだろうか。
その答えを導き出すために、まず注目したいのが「医師本人のバックグラウンド」である。次の3つは最低限のポイントであろう。

・現在の勤務先や住まいからの距離が適当である
・病診連携先が近くにある
・医療方針に適した環境である

さらに、これからその地に根を下ろしていくことを考えていく上で重要となるのが地域のカラーが自分にあっているかどうかだ。
住民気質、街並みや風情といった地域の色や匂いが自分に合っているか。
それは感覚で認識すべき点であり、しっかりと見極めておきたいところでもある。

数ある物件情報に惑わされるな!


それらの条件に適した開業場所を探すにはどうしたらいいだろうか。現在では、インターネットでは当然のことながら、医学専門誌においても物件情報を手軽に入手することができるようになっている。また、地域差はあるが、地元の不動産業者やハウスメーカーなどからの物件情報が有用なケースも多い。くわえて、開業セミナーに参加して情報を得たり、開業コンサルタントに相談することで多面的な情報入手が可能になることもある。開業場所選びの方法は多種多様だ。

しかし、情報が溢れすぎているということは、手軽に情報入手できるというメリットの裏に、どの物件が良いのか迷ってしまうというデメリットも隠れているということでもある。開業を決意しても、開業場所に悩んでしまい、なかなか先に進めなくなることもあるかもしれない。物件を見極める眼力も必要だが、物件評論家に陥ってしまうことは避けるべきだ。開業せざる得ない時期ががどんどん近づき、焦るあまり意に沿わない物件に決めてしまい、満足しないまま開業するという最悪ケースは避けたいものだ。

「良質の物件」は水面下で人づてに伝わる

開業後も快適に診療にあたれる「良質の物件」とは市場には出回らず水面下で決まっていることが多い。
「公開モノ」ではなく、人づてに伝わる「匿秘モノ」に出会うアンテナを張り巡らせておくことが大切である。
20年後でも生き残っていける場所とスキームを持って開業していただきたい。

次回以降は、開業場所選定の具体的な方法を紹介していく。

アドバイザー情報


株式会社エム・クレド 代表取締役
鈴木 慎一(スズキ シンイチ)

長年、大手医療モール開発会社で医師の開業に携わってきた経験を活かし、現在は同社で、独自のマーケティング手法を用いて医療モールの開発と医師の開業支援に従事している。また、リース会社への出向経験もあることから、資金調達にも強い。物件選定から資金調達、開業に至るまでの諸準備をオールマイティに支援し、開業の相談に応じている。

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