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高橋 邦光
株式会社ラカリテ 代表取締役

クリニック内装費削減のキホン
(8)クリニックの顔 サイン(看板)費用

サイン工事の費用と業者を見定める

内装工事の見積をとる際に気をつけて確認いただきたいことがある。見積りにサイン(看板)工事の費用が含まれているかどうかだ。サイン工事は看板のサイズやサインのデザインにより金額が大きく変わるため、通常は別途工事扱いにされ見積りに入らないことが多いのである。

【サイン工事の内容】
 ・外部内照式看板(内部照明付き)
 ・窓面シートサイン(ロゴマーク・クリニック名・診療時間)

ただし、サイン工事は設計事務所や内装工事業者によって得意・不得意の差が大きい工事でもあるため事前に確認しよう。
業者による差は次のようなところに出てくる。
 ■サイン提案のセンス(ロゴマークや全体の色使い、バランス)
 ■金額(使用材料にもよる)
 ■出来栄え(格安だが施工が粗いところもある)
などである。

では、実際に金額としてはどれぐらいを見ておけばよいのか。
サイズの違いなど幅はあるがクリニックの新規開業の際にサイン工事の費用として50-150万円ほど確保するケースが多いようである。
ただし、物件次第ではこの費用を抑えることができる。それはテナントによってはすでに内照式看板が設置されており、板面のみ製作して交換するだけでよい場合だ。この場合であれば大きさにもよるが、30万円程度の出費で抑えられる。物件を選ぶ際には事前に確認することをおすすめする。

 

設計業者の提案が気に入らない場合

内装工事の見積りにサイン工事費用が含まれていないのであれば、設計を依頼する業者にサイン提案・見積を依頼しよう。
しかし、提案や見積りの結果あまり気に入らないようであればサイン工事だけを分離をして他社にお願いするのも良い。 その場合よく利用される業者は電柱広告を扱う業者である。
利点として、電柱広告を出す必要はあるがロゴマークやサインデザインなどの提案を無料で行ってくれる。ただし、サインや紙媒体の実費は必要となる。
このような業者ではクリニックをメインに活動している部署があり、経験の豊富な担当者もいるためスムーズな打ち合わせが可能である。

サイン・看板は患者に対してクリニックを印象付けるための大きな要素となる。他の医院との差をつけるためにもセンスが良く、人目を引き、診療内容もよくわかり、しっかりと患者へアピールできるようなデザインを選ぶ必要がある。


アドバイザー情報


 
株式会社ラカリテ 代表取締役
高橋 邦光(タカハシ クニミツ)

英国ニューカッスル大学 経営学部卒業後、中国人民大学に留学し、平成13年10月に株式会社リチェルカーレを設立。
医療施設に特化した設計事務所、医療施設の建築設計監理、内装設計施工を行っており、最近では病院の放射線治療施設の設計施工も数多く手がけている。その後、2016年に株式会社ラカリテを設立。

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