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高橋 邦光
株式会社ラカリテ 代表取締役

クリニック内装費削減のキホン
(4)ここで変わる! トイレの改築費

クリニックのトイレに求められることとは?

公衆トイレや公共施設のトイレでも以前より綺麗さが求められ、改築が進んでいる時代。新規開業のクリニックにもトイレへのこだわりが求められる。
ただ綺麗でいいというものではない。クリニックの場合は機能性も重要となる。では、どんなところに注意すべきかを具体的に見ていこう。コストが大きく変わるポイントも知っておきたい。

建物の仕様によって異なるトイレの位置、コスト

レイアウトを考える際、流し台や手洗いなら何とかやりくりできる場合も多いのに対して、トイレは排水管も太く、固形物も流すので自由度が低い。しっかりとした検討を行わなければ、つまりの原因に結びつく。入居する建物の仕様で、トイレの位置と給排水設備コストが大きく影響を受けることになる。

テナントの場合、最も望ましいのは床が150-200mmほど下がっている物件だ。床下で配管を自由に構築できるので、トイレの位置が自由に決められる。更に下がっている部分がすでに木でフラットまで床上げされていれば内装コストはおさえれる(テナント負担でフラットにする際のコスト目安:㎡あたり7000~9000円程度)

一方、事務所仕様などですでに排水の位置が確定していると、トイレの設置範囲も限定される。総床上げで問題は解決するが、バリアフリーの問題に関わるため極力避けるべきであろう。
スタッフのみが使用するゾーンだけを床上げしてレイアウトの自由度を高める手法や壁際に配管を這わせる方法もある。費用を考慮しながら、設計士とよく相談し、よく検討したい。多少内装コストがかかってもトイレの位置が自由に決められるというのはクリニックのプラン作成上、メリットが大きいと思われる。


患者がトイレに望むものは?

最近の患者のニーズとしては、下記の要望も多い。ぜひ検討してほしい。

車イス対応トイレかどうか
男女別で分けるのか
男子用小便器があるか
ウォシュレットか
待合室から人の出入りが見えるかどうか
ベビーチェアー・ベッドがあるか
掃除・手入れがしやすいか
バッグを濡らさずに置けるスペースがあるか

また、流し台や手洗いについても紹介しておく。

自動水栓にするかどうか
電気温水器は必要か
手洗いの下に収納を設けるか

トイレの仕様や流し台・手洗いの仕様により見積金額が50-100万円程度変わるケースもある。特に数社で比較・検討する際にチェックしておきたい部分だ。

 

 

アドバイザー情報


 
株式会社ラカリテ 代表取締役
高橋 邦光(タカハシ クニミツ)

英国ニューカッスル大学 経営学部卒業後、中国人民大学に留学し、平成13年10月に株式会社リチェルカーレを設立。
医療施設に特化した設計事務所、医療施設の建築設計監理、内装設計施工を行っており、最近では病院の放射線治療施設の設計施工も数多く手がけている。その後、2016年に株式会社ラカリテを設立。

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