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石川 辰雄
医業経営コンサルタント・国際上級ファイナンシャルプランナー

12年振りの標準利率改定!貯蓄タイプ保険は来春10%値上げ?!

今回は生命保険の最新情報をお伝えします。今後の生命保険の加入判断において重要な情報となります。
 

 

標準利率引き下げについて

生命保険会社が保険契約者に約束する予定利率の目安となる「標準利率」について、金融庁が現行の年1.5%から年1.0%へと、12年振りに引き下げることが確実となりました。
これにより生命保険各社が2013年4月から、新規契約分の保険料を値上げすることになります。

この「標準利率」とは、医療における診療報酬や薬価のように国が定めるもので、過去3年間または10年間の新発10年物国債の月平均利回りのうち、より低い利回りをもとに金融庁が算出することになっています。10月1日が基準日で、翌年4月から適用されます。
正式にはこの9月の国債の入札状況を基に最終決定し発表されます。

 

 

予定利率引下げについて

各社は標準利率を参考に予定利率を決め、契約者に実現不可能な利率を約束することがないようにしています。
現在各社主力の終身保険の予定利率は概ね1.65%前後ですが、5.5%-6.25%であったバブル期から、5度の予定利率引き下げを実施してきました。

【予定利率の推移】
H5.4.2以降  4.75%
H6.4.2以降  3.75%
H8.4.2以降  2.75%
H11.4.2以降 2.00%(会社・商品による)
H13.4.2以降 1.65%(会社・商品による)
H25.4.2以降 1.??%

今回標準利率が0.5%下がるのと同程度の引き下げが予想されますが、各社の財務力または営業戦略によって他を睨みながらの対応となりそうです。

 

 

保険契約者への影響について

予定利率の改定が実施されることがあっても、現在継続中の保険契約には影響はありません。影響があるのは、来年春以降の新規加入分についてです。
商品では医療保険や定期性商品等の掛け捨てタイプはさほど影響は受けませんが、終身保険や養老保険、年金保険等の貯蓄タイプは最大10%前後の値上げとなることが予想されています。対応は各社で分かれると予想されますが、従来商品の値上げだけでなく、有利であった商品の売り止め等何らかの動きは出てきそうです。
これは大変です!
以前、「開業医としての医師年金(私的年金)選び方のポイント」でも取り上げましたが、開業医の生命保険加入において最も活用されているのが終身保険です。

死亡保障が切れることがなく貯蓄性も高い終身保険は、①死亡保険として、②私的年金として、③相続対策として、④生前贈与対策として、様々な目的として広く活用されています。この終身保険が「標準利率改定→予定利率改定」の影響を最も受けてしまうのです。
将来の生命保険見直し、私的年金の準備・積み増し、相続対策、生前贈与対策をお考えであった開業医は対策を急がれることをお薦めします。 身近な専門家(保険コンサルタント、ファイナンシャルプランナー)にまずはご相談を。


(2012.9.4時点の情報となります。2012.9.4に行われた10年物国債入札結果により標準利率改定が確実なものとなりました。)
 

 

 

アドバイザー情報


医業経営コンサルタント・国際上級ファイナンシャルプランナー
石川 辰雄(イシカワ タツオ)

保険業界20年。開業医専門。医業経営コンサルタント資格、CFP(国際上級ファイナンシャルプランナー)資格保有し、 外資系保険会社に勤務。
2013年度MDRT会員(世界の保険・金融サービスのトップクラスで構成する組織)。 開業から法人化、継承リタイヤ、 相続までと幅広くご支援させて頂いております。

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