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鈴木 慎一
株式会社エム・クレド 代表取締役

医業コンサルタントのすべて
(4)綿密な事業計画がすべてを左右する

開業時に頭を悩ます資金調達

事業の成功は、ヒト・モノ・カネ・情報をいかに効率よく動かしていけるかが重要だ。
いずれにしても、カネ(資金)が肝要であることは間違いない。そして、医師が開業について悩むベスト3の一つが、この開業資金の問題だ。

コンサルタントにとって、いかに好条件な資金調達をサポートするかも優先事項ではあるが、今回は予算管理および事業収支という意味での事業計画について触れてみたい。

 

 

事業収支計画はちょっと厳しく現実的に

そもそも事業計画とは・・・
教科書的に、クリニックの売上は一日患者数×診療単価×診療日数であり、逆に経費は家賃など建物に係る金額、人件費(院長以外)、リース料、光熱費、医材費、その他消耗・備品などがある。

我々コンサルタントは、必ずといって良い程、事業収支計画を立てる。その計画数字は甘い計画を見立てた夢気分ではあってはならない。
しかしキビシすぎる計画は事業として見通しがつかないモノになってしまう。これでは金融機関からの信用もおぼつかなくなってしまう。ちょっと厳しめだが現実的、これくらいが丁度良い。

借入が過度なプレッシャーにならないために

これからの新規開業は非常に厳しい時代なのは確かではあるが、だからといって運転資金を多く担保するために金融機関から多額の融資を受けることを勧めるコンサルタントも少なくないので注意が必要だ。
借入額が大きくなればなるほど、金利は増え元金の返済も大きい。患者数が安定しない状況での多額の返済プレッシャーは痛恨を極める。
患者さんの顔が、お金に見えてくるといってもウソではないのだ。

プレッシャーを軽くするには、医療環境マーケティングを基に、患者予測を見立て、綿密な事業計画を企てることが肝要だ。
始めが肝心。始めからつまずいてしまったら、医業経営を継続していくことは不可能となる。家を建てるにもしっかりとした基礎工事を施していないと、後々問題が起こってくる。基礎部分は外観とは違い、見た目ではわかりづらい。それと同様、しっかりとした事業管理(予算管理)をしておかないと、あとから手痛い目に遭うことになるのだ。

予定が変わったなら事業計画もしっかり修正

開業準備を進める上で、様々な業者からデモや見積もりをとるのだが、ドクターは減額式タイプよりも積上げ式タイプを好むのが一般的だ。
例えば、医療機器。患者数が少ない開業当初は頻度の少ない医療機器の導入は控える計画だったものが、打ち合わせを重ねることに、やはりこれも欲しい(必要)という気持ちが強くなってくる。知らず知らずのうちに、自分の満足度と納得感によって、当初とは大きく予算が膨らんでいることがある。
何百万、何千万という金額を目のあたりしていると、数字の間隔が麻痺してくることも大きな要因なので注意したい。 その際は、事業計画上の数字修正、軌道修正をすることが肝要だ。

アドバイザー情報


株式会社エム・クレド 代表取締役
鈴木 慎一(スズキ シンイチ)

長年、大手医療モール開発会社で医師の開業に携わってきた経験を活かし、現在は同社で、独自のマーケティング手法を用いて医療モールの開発と医師の開業支援に従事している。また、リース会社への出向経験もあることから、資金調達にも強い。物件選定から資金調達、開業に至るまでの諸準備をオールマイティに支援し、開業の相談に応じている。

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