Home>>【開業前に】開業地・物件>>クリニックモールは医療のコンビニエンスストア!
初村 慶章
日本医療ビジネス株式会社

クリニックモールは医療のコンビニエンスストア!

競争激しいコンビニ業界の生き残り戦略こそ開業の参考になる!

出店競争が激しい業態の代表例として、コンビニエンスストアの業界があります。セブンイレブン、ローソン、ファミリーマートの3大コンビニチェーンにその他のコンビニチェーンも加わって毎日激しい競争にしのぎを削っています。

コンビニの最近の出店できるエリアも都会ではもう無いと言われています。それでも新規の開業があるのはどうしてでしょう?
それは「スクラップ&ビルド」の方針で、古い旧型の店舗や不採算店舗を閉鎖すると同時に新型の店舗に建て替えたり、新しい広い店舗を作ったりしているからです。
コンビニの店舗も以前は20-30坪の狭いタイプの店もありましたが、最近は45坪が平均店舗面積になり、さらに商店街立地以外の車の利用者をターゲットにする店舗は駐車場を15~20台は確保することが基本条件になっています。したがって、店(45坪)と駐車場を合わせた敷地面積も拡大傾向にあり、最近では300~400坪の土地の広さのコンビニが主流となっています。
ドライバーにとっていつ行っても車を停めやすいコンビニを選ぶのは当然の結果です。その結果、以前からある狭いタイプのコンビニはだんだん廃れて、後発の大型コンビニによって淘汰されていくという状況にあります。

また、健康の大敵であるタバコもコンビニに限っては無くてはならない商品で、タバコの「販売免許」が取得できる地区かどうかもコンビニの出店基準になっています。
「ついで買い」の衝動買いを期待できるからで、タバコを買う客は他にもドリンク、食物も買う傾向にあるからです。
同じようにビールやお酒もコンビニの必要商品です。コンビニの外にある大型のポール看板に「タバコ」「お酒」などの看板が別にあるのをよく見かけますが、これもお客を誘引するための大事な広告であるわけです。競争相手に対して優位を保つために各コンビニチェーンも様々な工夫と努力をしているわけです。その工夫をもう一度簡単に整理してみましょう。

 

                            ◆◆◆お客が来店しやすい条件を整える◆◆◆

・いつ来ても車を停めやすい広い駐車場
・遠くから見えやすい大型看板
・道路から敷地に出入りしやすい進入路
・何が商品としてあるか分かりやすい表示
・必要な商品、特徴のある商品(コンビニの場合は、タバコ・酒など がある)
・その他のサービスも充実している→コンビニの場合ATM・公共料金支払・その他支払
・ワンストップバイイング(買物)→弁当からトイレットペーパー、 シャンプー、化粧品まで、
生活雑貨も食料品もすべてが一箇所で買える

  このような特徴を組み込み、コンビニは競争相手に勝つための工夫をしているのです。
 

 

クリニックモールは医療のコンビニエンスストア!!

これまでコンビニの特徴を述べてまいりましたが、よくよく考えますとコンビニとクリニックは立地パターンが似ていると思いませんか?

【クリニック立地パターン】
・リピーター客が多い
・500m圏内のお客が多い(街道沿いの路面店以外)
※クリニックの一次診療圏は500m以内ですが、コンビニも最も徒歩のお客様が多いエリアは 同じ500m以内ということです。

とくに、内科の場合は老若男女、小児からお年寄りまで、男性も女性もほとんどの年齢層が来院します。コンビニと同じく、ワンストップで、内科系の様々な病気の診療を行いますので、エリアがオーバーラップするのでしょう。


また、いわゆるクリニックモールは内科、整形外科、耳鼻科、眼科、小児科、皮膚科などの科目のクリニックが複数集まって形成されます。 このように、多くの患者の多くの病気に対応できるコンビニエンス性は、よりコンビニエンスストアに近いサービスを提供すると言うことですので、クリニックモールこそ「医療のコンビニエンスストア」と言っても良いのではないでしょうか。

駅近や商店街の中のコンビニ以外は駐車場の広さが重要なポイントだと指摘しましたが、クリニックモールも全く同じような条件だと考えて良いでしょう。
駐車場の不足気味のクリニックモールは十分な駐車台数を持った後発のクリニックモールに脅かされる可能性があるのです。

今まで述べてきましたように、クリニックの開業計画を進めるときに、他の業種業態のマーケットリサーチ手法や競合戦略が参考になる場合があるのです。
事業の基本は「マーケットイン」の考え方によって、顧客満足度を高める製品やサービスの提供とも言えます。 医療においても患者の満足度を高める経営を目指すべきと考えます。
 

 

アドバイザー情報


日本医療ビジネス株式会社
初村 慶章(ハツムラ ヨシノリ)

大手ハウスメーカー在籍中は、営業戦略の立案、営業手法・ソフトの開発、テナント誘致支援業務、医療介護等の分野別営業スキルの開発などに従事。 その後、退社し、日本医療ビジネス株式会社を設立し、代表取締役就任。医療・介護施設開発コンサルティング事業を主力に置き、 診療権調査や医院開業支援業務などに取り組み、現在に至る開業物件のプロフェッショナル。

アドバイザーに質問する・相談する