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「患者さんの大切なもの」を守るために。

[2012.07.27]

専門分野には常にアンテナをはり、更なる知識向上を目指す

―乳がんについての様々な切抜き記事が貼ってある院内掲示板も感動しました。アンテナを常に張っていないとできないですよね。

これは新聞に掲載された記事や医療系の専門記事を抜粋したものです。私自身、本を書いたり、研究論文を書いたりしていますが、常に知識を得ることは大切です。
たとえば「乳頭、乳輪湿疹」という病気があります。これは乳輪がカサカサしたり、ジクジクするなどの症状が起こる病気なのですが、教科書に記載がないため医師でもほとんど知らない。ある患者さんは「がんじゃないか」と思って3年もかかって大学病院をまわり尽くし、最終的に切開までしてもわからなかった、といって来院された。しかし、結局は「乳頭、乳輪湿疹」だったのです。
この疾患について理解が広がるよう、学会発表を行うなどして、他の先生方にも知らせる活動も行っています。

―それはとてもありがたいことです。今後、他にも取り組んでいきたいと考えている医療や夢などはありますか。


ここはがんだけでなくて、「胸の病気の駆け込み寺」でありたいと考えています。切らないで済む乳がん治療、なるべく抗がん剤を使わない治療を目指し続けていきます。
あと、今、息子が大阪大学の医学部で学んでいますので、一人前になったら主な医院経営は任せて、私は末期がんの患者さんを診ていけるような体制をとっていきたいと考えています。今の医療で足りない部分を、次のステップでどのようにできるか。課題かと思います。


―最後に、開業医に対してのメッセージはありますか?

他の人がやっていないことをやることです。自分のところだったら「こんなことができる」というのを強い信念を持って打ち出していかれることですかね。それが患者さんのニーズにぴったり合っていればいいのだと思います。