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「患者さんの大切なもの」を守るために。

[2012.07.27]

土日診療と日帰り手術を実施。ホームページと口コミが患者を呼んだ

―とても順調のように思いますが、開業してから「これだけは後悔している」といったことなどはありますか? もしあれば教えてください。

今思えば、もう少し広い場所がよかったと思いますね。本当はもっと大きなビル内でと思っていましたが、医院経営がどうなるかわからないので、とにかく高すぎない物件を探していました。
通りに面していないので、わかりにくくはあるのですが、乳がんという病気は堂々と入っていくような病気ではないでしょう。 それが逆に良かったのかもしれません。それは開院後に聞いた声ですが・・・。
道に迷わないように、場所についてはスタッフが丁寧に説明しています。

―地図はホームページでもわかりやすく表現されていますよね。上手にホームページをご活用されていると感じます。

そうですね。実は開業時は別のホームページ会社さんにお願いをしていました。でも、高くてね。そこで、「もう少し安くできます」、「別サイトも作りましょう」とエンパワーヘルスケアさんに提案されて、お願いすることにしました。それが上手くいきましたね。ただ、インターネットは大事ですけれど、それがすべてではありません。

―それは、どういうことでしょうか?

ホームページを見て来られた患者さんには、その期待を裏切らないような診察をしなくてはいけません。丁寧に診察をして、また来院したいと思っていただく。「専門医がしっかりと診る」という方針をぶらさないことも心に決めています。
というのは、乳がんはニーズが多いからと開業して、知識が浅いまま、患者さんを診て、患者さんを不安させているケースも少なくないのです。こちらに来てはじめて安心して帰られるという方もたくさんいらっしゃいます。

 

―やはり丁寧な診察は安心感がありますね。

診断の際、医師に「大丈夫です」「様子を見ましょう」「良性です」などと言われることが多いのですが、私はそれは診断ではないと思っています。診断というのはきちんと病名や症状を説明して、その病気の原因などをきちんと理解してもらうことにあると思います。
どんなに小さい症状でも「なぜそうなったのか、どうなるのか」を詳しく説明することで患者さんの不安を取り除いてあげることができます。ただ単に「3ヵ月後きてください」と言われると、「どうしてだろう」と「今後どうなるのだろう」と不安に思いますよね。


 

患者の想いと意思を尊重し、診療方法を選んでもらう

―特に乳房は女性にとってとても大切なものですよね。検査も不安に感じる方も多いと思います。

検査については、超音波を中心に診るようにします。マンモグラフィーは被爆もありますし、痛いと言われる方もいますし、高額でもあります。私はやみくもには推奨しません。
超音波検査とマンモグラフィー検査の両方のメリットデメリットを説明した上で選んでいただいています。そのためか、「あの先生はマンモをやらない、マンモが嫌いだ」と言われますけど(笑)そういうわけではありませんが・・・。

―そんな風に言われてしまうこともあるのですね。

でも、スタンスを変えるつもりはないですね。患者さんが喜んでくれることを目指していますから。
そして、患者さんが大切にしているものを守りたいと考えています。私は乳がんの治療に当たる前に必ず、「あなたの大事にしているものはなんですか?」と聞いています。
抗がん剤を使っても胸を残したいのか、髪の毛が大事なのか、患者さんにとって要望はさまざまです。患者さんが大切にしているものを残していく努力をしていきたいですね。

 

―その他に、これは心がけているという点はありますか?

女医さんがいいという患者さんが多いので、そういった面での不安を取り除くようにしています。
男性医師に診られたることに抵抗がある患者さんも多くいらっしゃいますから。うちの医院は私以外全員を女性スタッフにしました。
女性技師が検査をして、その結果を元に私が説明をします。その分、私が説明する時間をかけられるのもよいですね。怪しいなと思ったときは、女性技師のあとで検査をして、私が許可をもらい診察します。中には、私に検査してもらいたいという方も居ますのでそのような場合にはもちろん対応します。