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高橋 治彦
エム・キャスト株式会社 東日本開業支援販売グループリーダー

開業時の医療機器購入費を削減するには

医療機器は支出額を簡単に下げることができる

診療所を開業されるにあたり、土地建物の購入または賃貸契約料、内装工事費、医療機器、什器備品、広告費、人件費、運転資金など様々なところで多大なコストが発生します。
もちろんそれぞれの分野で必要性を慎重に吟味し、コストを削減することになりますが、 実は比較的簡単に支出額を下げられる分野が「医療機器」といわれています。

今回のコラムではご開業をご検討されている先生方に、知っていれば得をする医療機器のコスト削減の方法をご紹介します。

 

新品と中古品をうまく組み合わせる

一般的な内科クリニックのご開業の場合、医療機器の購入費用として2,000~3,000万円の費用が発生します。導入予定の医療機器を中古品に置き換えることや必要以上の高スペック製品を避けることで、大幅なコスト削減につながる可能性がでてきます。
しかし、全ての機器を中古品に置き換えるのは芸が無く、現実的でもありません。 導入を検討されている機器のうち、先生がこだわりのある機器や患者さんの目に触れやすい機器などは新品の製品を選択します。

多くの先生から、「勤務医時代に使用していた機器が操作も慣れているため、同型機を購入したい」と相談されますが、一度落ち着いてお考えください。
たとえば超音波診断装置を考えてみます。多くの先生が開業前に勤務されている総合病院では複数のドクターまたは検査技師が同じ機器を使用し、また様々な検査を行う必要がありますので、どうしても高スペックの製品を導入することになります。
ところが、クリニックで使用することを念頭において考えた場合、そこまで高価な機器が必要なのでしょうか。
超音波診断を軽んじているわけではありませんが、診療所で必要となる機能以上の高画質、高機能の製品を導入して経営を圧迫することを避けて頂きたいのです。

昨今は開業から1年、場合によって数年、来院患者数の伸び悩みをされる施設が多いのも現状です。極論を言ってしまえば、用意した運転資金でその期間を乗り切れないと残念ながら「閉院」という結果も考えられます。
先ずは経営を軌道に乗せることを第一に考え、安定し資金に余裕がでてきてから本当に導入したい機器に買換えるという経営をお勧めいたします。

以上のようなことを踏まえて、導入機器の2~3割程を中古に置き換え、その他の機器を必要最小限のスペックに変更しますと、当初予定していた導入費用から1,000万円もの削減が可能となるケースもあります。

以下の表は中古医療費をうまく組み合わせた場合の削減金額をシミュレーションしました。

 


 

メーカーからのフォローもしっかり

中古医療機器は一品限りの物ですので、探すタイミングによって良品を入手できるかの明暗が分かれます。中古市場に流通されている機器をご開業日の半年~1年程前から探していただき、納得できる製品を集めてください。
「中古品というと安かろう悪かろう」のイメージもあろうかと存じますが、中古医療機器は、薬事法に則り、納品前にメーカーの整備点検を受けることになっております。
またメーカーへの「ユーザー登録」も同時に実施されますので、ご購入後のメーカー保守サービスも問題ありません。

 


 


ただし残念ながら、全ての中古医療機器販売業者が上記のような正規流通ルートを遵守しているわけではありません。 薬事法にて定められているにもかかわらず、販売業者の点検のみで右から左へ再販する業者も多々ありますので、検討時には「メーカーによる整備点検は受けているのか」を確認すると良いでしょう。

アドバイザー情報


エム・キャスト株式会社 東日本開業支援販売グループリーダー
高橋 治彦(タカハシ ハルヒコ)

エム・キャスト(株)開業支援ユニット所属。2000年から開業案件に携わり、300件以上の施設に医療機器を導入。
豊富な経験を活かし、医療機器選定時には新品・中古の複合提案をし、医療施設のコスト削減をサポート。

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