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幸崎 時和
 
株式会社福山臨床検査センター

開業前から考える 検体検査は機器購入か委託か
(2)検査センターを選ぶポイント7ヶ条

外部委託の検査について

臨床検査会社は、大きく分けて医師会立と民間会社の検査センターがございます。
医師会立の検査センターは地域の医師会が検査センターを設立していますが、ここ近年は減少傾向にあります。しかし、地域によっては特定健診などの業務を集合契約しており医師会に出検しなければならない場合もございます。
民間検査会社は多数あり、広域の大手センターから地元に密着した検査センターまで様々です。差別化が難しいため『検査センターはどこも同じ』とお考えの方や、開業前で忙しいため業者選定をコンサル会社に丸投げされる先生もいらっしゃいますが、時間が許す限り複数回会ってお話をされることをお勧めいたします。

 

検査センターを選定するポイントですが、

①価格
②利便性
③ブランド力(大手かどうか)
④その地域のシェア
⑤紹介(先輩や知人など)
⑥電子カルテの対応
⑦営業マンの質。情報力。コンサルテーション能力。


など先生により重要視される内容は様々だと思います。


① 価格
検査センターの過当競争が激しく単価が値崩れしています。2年おきの保険改正により年々点数を引き下げられており試薬納入価などは下がりにくいため非常に厳しい状況に陥っています。
取引当初は赤字で請け負うケースもございますが、ここ近年で吸収合併も加速しており、質の低下に繋がりかねませんので、価格だけで検査センターを選定されるのではなく、検討ポイントの1つとして位置づけられることをおすすめいたします。

②利便性
診療所から検査ラボが近いのはポイントが高くなると思います。
しかし、単に営業所があるだけで検査機能を持っていないため検査は県外のラボで測定している場合や、通常は決まったルートで集荷していますので近いからといって必ずしも、すぐに検査を実施しているわけでは御座いません。
緊急検査対応がどうなのか?そこのラボで何の項目が可能なのか?また、夜中などのイレギュラーな対応は可能か?などもポイントとなるでしょう。

 

③ブランド力
大手センターなら安心、大学病院が大手センターだったのでそのまま契約といった先生もいらっしゃると思います。小さな会社だと出来ない検査があるのではと不安な先生もいらっしゃるかもしれませんが保険適応となっている検査は、どこの検査センターでも受託可能です。(検査センター同士で連携をとっています)
小さな会社ほど、熱心に対応されるかもしれませんのでブランド力だけで契約されると後々不満が発生するかもしれませんので十分吟味されてください。

④シェア
開業場所でのシェアが高い方が安心感があります。集荷の時間なども確認すべきポイントです。

⑤紹介
実際に利用されている方の感想が聞けますので判断材料の一つになります。ただ、判断材料になるとはいいましても、先輩から紹介されるとなかなか断れないですよね。

⑥電子カルテへの対応
開業される先生の大多数が電子カルテを導入されると思いますが、検査会社により対応が様々です。さらに電子カルテ業者によっては、連携費用がオプションだったりします。契約前に結果連携だけなのか、依頼連携も行うのか注意が必要であり契約前に検査センターも含めて、どのような対応が可能なのか折衝することをお勧めいたします。

⑦営業マン
人と人との付き合いを重んじる先生は、商談に来る営業マンとの相性が大事ですよね。
しかし、営業マンがそのまま先生のクリニックを担当しないケースも御座いますし集荷にお伺いするのは集荷担当のものです。また、電話で問い合わせをした時に事務員の感じが悪いなどもあります。
営業マンがどれだけ熱心か、情報提供できるかも判定基準のひとつだと考えています。

2回にわたり検査機器導入にあたってのポイントと外部委託をする場合、委託先を選ぶためのポイントを紹介させていただきました。検体検査は先生のお考えによって院内に機器を導入するのか委託するのかなど、選択する必要がございます。
少しでも検討される際の参考になればと思います。

 

 

アドバイザー情報

株式会社福山臨床検査センター
幸崎 時和(コウザキ トキカズ)

瀬戸内海の島出身。同社に入社以来愛媛でキャリアを重ね、現在は関東を任されシェア拡大中。
『正確』『迅速』『研究』を企業理念とし、開業される先生のご要望に沿った提案をしております。 人との繋がりを重んじ、『心』で対話できる関係作りを心掛け、これまでに多数の医療機関に携わってまいりました。
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