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神田 秀昭
アロマスター株式会社 代表取締役

医療ホスピタリティとしてのアロマの活用
(1)クリニックに思われているニオイのイメージとは?

植物から抽出した100%天然の精油(エッセンシャルオイル)をつかって心身の健康を図るアロマセラピー。美容法やストレス解消法としての取り組みから始まったアロマセラピーも現在では、医療の各分野でも活用されるようになってきました。

個別の症状にセラピーとしてアロマに取り組むには、それなりの専門知識や経験も必要になりますが、本章ではもっと手軽なアロマ活用法として、クリニックにおける環境整備~ホスピタリティとしてのアロマの活用術についてご説明します。

 

クリニックに漂うニオイとクリニックのイメージの固定化

最近、患者さんの不安や緊張をやわらげ、リラックスして受診してもらえるための配慮から医療施設っぽくないクリニックが増えています。ホテルのような外観、サロンのようなインテリア、接遇などなど・・・。しかし、一歩足を踏み入れた瞬間に、病院っぽいニオイがしたら患者さんの気持ちはどうなるでしょうか?一気に診察に対する不安や治療にたいする恐怖の感情が湧き起きるのではないでしょうか。

病院のニオイは薬品臭・体臭・排泄臭などが混在することで発生し、クリニックの空気環境を悪化させています。また、建築年数の経過とともに臭気の染み付きが強くなる傾向があります。換気が基本と理解しながら医療施設ゆえの制約もあり、空気清浄器の設置でもなかなか成果があがらない事実もあります。
嗅覚は五感の中で最も感情に左右されやすいので、ニオイを感じた瞬間「ああ心地よい香り!」「ウッ、イヤな臭い!」といった快不快の感情をいだきます。

さらに、嗅覚は記憶と密接に関係しているので、その感情が記憶にインプットされイメージが固定化される可能性が高くなります。
下記アンケート結果からわかるように、病院のニオイに対して敏感になっている人が非常に多く、クリニックに漂うニオイは、クリニックのイメージづくりにたいへん大きな影響をもたらす要素になっています。

【調査対象】「MyVoice」のアンケートモニター
【調査方法】インターネット調査(ネットリサーチ)
【調査時期】2007年11月01日~11月05日 【回答者数】19,910名
【調査機関】マイボイスコム株式会社



 

環境整備・ホスピテリティとしてのアロマ(精油)の活用~

植物から抽出した天然精油には大きく分けて下記の三つの効果があります。

心地よい香りをかいだときの心理的効果。人は誰でも心地よい香りをかぐとホッとして、その瞬間緊張感がやわらぎます。

精油成分が持っている薬理効果。精油は100以上の化学成分から構成されており、それぞれの成分に固有の薬理作用があります。抗菌・抗ウイルス・鎮静・鎮痛など様々な作用を持っております。

消臭効果。空気中に漂っている臭気成分に精油成分が吸着、化学変化することで中和消臭します。イヤな臭いに別のニオイをカバーして感覚的にイヤな臭いを感じさせなくするマスキングとは異なります。

これらの特性を活用してクリニックの待合室に精油成分を漂わせることで、 病院特有のイヤな臭いが消え(病院臭の解消)、抗菌・抗ウイルス作用により空気が浄化され(感染予防)、さらに心地よい香りによる心理効果で患者さんの診療に対する不安や恐怖心をやわらげる(不安解消・癒し)ことができます。

次回、具体的な取り入れ方法、コツ、注意点などをご説明します。

アドバイザー情報


アロマスター株式会社 代表取締役
神田 秀昭(カンダ ヒデアキ)

1962年生まれ。慶応義塾大学卒。2002年アロマスターを創業。
業務用アロマディフューザーを自社開発し医療施設・介護施設・商業施設に提供。医療・介護分野では国内№1の納入実績。最近では、「もっと手軽にアロマを!」をコンセプトに国内一の低価格で100%天然アロマスプレーを製造販売中。

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