Home>>【開業前に】事業計画/資金調達>>最初が肝心。失敗しないリース会社の活用法②
杉山 正徳
株式会社日医リース 東京支店次長

最初が肝心。失敗しないリース会社の活用法
②リースのメリット、デメリット

 
前回はリース(ファイナンスリース)の仕組みについて述べさせていただきましたが、今回はリースのメリット・デメリットを中心にお伝えしたいと思います。

リースのメリット

①資金を効率よく運用できます。
医療機器などを導入する場合、多額の初期投資が必要となります。しかし、リースをご利用いただきますと、月々一定のリース料のお支払いで済み、余裕資金を運転資金や他の緊急な資金利用や積極的な投資にご活用いただけます。
また、金融機関からの借入枠はそのまま温存できますので、いざという際の別枠の資金として調達いただけます。

②機器の陳腐化が軽減できます。
医療機器などの選定は、先生ご自身が決定されることを前回述べました。その選定した物件について、経済的な耐用年数に合わせたリース期間を設定することで、将来、タイムリーに最新鋭の機械設備をご利用いただくことができ陳腐化リスクを軽減できます。

③金利変動リスクが回避できます。
原則、リース料は固定のため、月々のお支払額が平準化でき、インフレヘッジ・金利上昇に対するヘッジ効果があります。

④物件・設備の管理事務負担を軽減できます。
先生が医療機器などを直接購入されると、購入の手続き、固定資産税の申告・納付、保険料の支払い、物件の廃棄などの管理事務が必要です。リースをご利用いただくと、これらの事務手続きが不要となり、物件・設備の管理事務負担を軽減できます。 また、中小企業*においては、リース料を賃貸借処理することも可能ですので一層の事務負担を軽減できます。
*中小企業(サービス業:医療)
資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社又は常時使用する従業員の数が50人以下の会社及び個人

⑤機器・設備ごとのコスト管理が容易になります。
例えば医療機器ごとの使用コストが把握できるため、採算性の検証が容易に可能となります。

(例)
・機器月額リース料 100,000円
・機器使用した場合の保険点数 350点(3,500円)
・採算診察数    約29人/月 (1.3人/日*)
              *23日/月として


リースのデメリット

①中途解約が原則できません。
リース期間中の中途解約は原則できません。リース物件選択の際に、物件の使用見込み期間について十分な検討が必要です。

②物件の所有権はリース会社にあります。
リース基本期間が満了しても、物件の所有権は引き続きリース会社にあります。引き続き再リースとして割安な賃借料で使用できますが、先生の所有物とはなりませんので注意が必要です。

以上のように、リースは、中途解約不能などのデメリットがありますが、経済的な使用期間にあわせた調達が出来て、しかも管理面の体力が軽減されるという大きなメリットもあります。
一般的に審査が比較的速く、担保物件不要などの利便性もありますので、金融機関からの借入枠などを考慮に入れながら、調達のバランスを考えることが大切です。