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井戸 薫
中電興業株式会社 デザイン室 チーフディレクター

時系列で確認する開業前の必須広告リスト

医院に必要な広告媒体の選び方


医業における広告の目的は、主に存在の認知、知名度の向上、道案内などがあげられます。この目的を果たすため、当然のこととしてコストパフォーマンス(掲出効果)を最大限に上げることが重要であり、その大きな要素として広告媒体の選択があります。

広告媒体の選択に当たっては診療科目や、都心・郊外・田園地域等の立地条件、地域性などを十分考慮に入れ決定することが決め手となります。そして、さらに大切な要件として、医業に相応しい信頼性を損なわない広告媒体の選択や、表現する内容・デザイン、とくに先生ご自身のアイデンティティーをいかに表現するかが考えられます。また、開業からその後の新規患者さん獲得に向けての長い時間軸の中で、いかに計画的に、タイムリーに広告媒体を活用するのかも忘れてはならないと思います。


 

 

開業までの流れとともに確認しよう!

以上のような点を考慮しながら媒体種、手法、デザインなどを詰めていくことになりますが、まず開業までの流れの中で一例をご案内したいと思います。

【開業地決定後】
◆口コミで情報を広げる「野立て看板」

広告を出す動機付け、タイミングは、もちろんそれぞれに条件が異なりますので、一概に言えませんが、例えば、新築での開院の場合であれば、建築予定地には「○○クリニック開院予定地」などの野立て看板を掲出することで、町内レベルへの告知ができ、口コミによって情報はさらに広がるはずです。

【開業3~4ヶ月前】
◆施設内のサイン、各種印刷物
各種印刷物や施設の一部に配置するサインなどへは、マークやロゴタイプが必要となりますので、広告計画にもよりますが、遅くとも開業予定日の3から4ヶ月前までには決定しておくのが理想的でしょう。

◆求人&オープン予告で一石二鳥の「新聞折込みチラシ」
また、看護師など人材を募集する必要があれば、「看護師募集」などの新聞折込みチラシを通じて、一定エリア内に対してオープン予告を行うことができます。この募集広告の場合、遅くとも3、4ヶ月前には配布することが一般的ですから、開業予定の数ヶ月前から広告は始められ、地域的にも拡げていく工夫が行われています。

 

【開業2ヶ月前】
◆診療科目別の電柱広告・看板戦略

広告のターゲットとなる地域については、診療科目や地域性によって違いがあるものの、医院へのアクセスや開院告知を兼ねて、野立て看板や電柱広告を2ヶ月ほど前には設置したいものです。
例えば、皮膚科の場合は、相当離れた地域からも来院されるケースも多くありますので、アクセス道路の要所へは野立て看板で告知・誘導し、近くになれば電柱広告を活用する考え方があるのに対して、内科・小児科の場合は比較的地域密着型が多いため、電柱広告を集中的に掲出することで、地域占有するような強いイメージでアピールが可能でしょう。

【開業直前】
◆信頼感・親近感を高める「イベント」

こうした事前広告によってかなりのレベルで認知されるはずですが、さらに開業が近づいたタイミングでは、漠然とした期待感から、より具体的な信頼感と親近感を高めるために、開業の1~2週間ほど前には告知にプラスして、院内見学会、あるいは子供、婦人、老齢など主な対象者向けのイベントを絡めつつ、先生の人柄、考え方、略歴などを紹介するチラシ(折込)や、ダイレクトメールを配布してご案内することが望ましいと思います。

◆他の広告からの患者を掴む「ホームページ」
また、開業前後の時点にはインターネット・HPの開設ができていれば理想的です。昨今は検索エンジンの優位性を確保する目的で、いろいろな総合サイトが作られていますが、それよりもヒットを獲得しやすいHPの作成に心がける必要があると思います。

HPは先生方の医療に関する考え方や経歴など、アイデンティティーを伝えるためには有効な手段だと考えられます。診療科目によっては効果が小さく、即効性には欠けると思われるものの、電柱広告など常設された広告を見て、あらためてHPで確認するようなことは一般的な行動であり、医業へ大きな信頼性を期待する日本人特有の心情に対して、説得力のある媒体になると思われます。多種な広告の相乗効果を活用することを戦略的に考慮したいものです。

ただし、HP開設には写真や文章など各種資料を必要とし、また動画などデザイン的な工夫も多彩に可能ですから、検索エンジンの相談も含めて、早めに専門家に依頼する必要があるでしょう。


アドバイザー情報


中電興業株式会社 デザイン室 チーフディレクター
井戸 薫(イド カオル)

愛知県立芸術大学卒業後、各種メーカー等に勤務し、商品開発やアドバタイジングなどデザインの分野一途で従事。

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