Home>>【開業前に】開業地・物件>>医療施設コンサルタント直伝! 開業地の選び方④
初村 慶章
日本医療ビジネス株式会社

医療施設コンサルタント直伝! 開業地の選び方
④ クリニック開業物件のタイプ別特色

クリニック開業物件の主なタイプ

①クリニック専用ビル
②ビル・マンション内クリニック専用フロア
③一般テナントビル内クリニック
④戸建てクリニックタウン
⑤単独戸建てクリニック

以上の主要5タイプについて、それぞれの特色と選択する際の条件や
注意すべきポイントを述べて行きましょう。

クリニック物件のタイプ別特色

①クリニック専用ビル 

<クリニック専用ビルの特色>
→建物自体がクリニックに適した設計プラン・インフラ設備・仕様仕上になっています。
(詳しくは以前のコラムで述べています)
→複数のクリニックが同じビルに同居するため、相乗効果で来患数が増加します。

<選択する際の条件や注意すべきポイント>
→引渡条件は内装工事をしていない「スケルトン」状態の場合が一般的ですから 内装工事費が必要です。
→電気容量は電力・動力とも十分に確保されているか事前にチェックし、想定する医療機器に適した電気容量を
確保できているか調べましょう。

②ビル・マンション内クリニック専用フロア

<ビル・マンション内クリニック専用フロアの特色>
→建物内の他のフロアには他業種のテナントや住戸があるために、様々な制限が出てくるケースもあります。
(1)標準階高がオフィス向きの想定でクリニックには低すぎるケース
(2)上階の住戸の区画割の影響でクリニックの真ん中に太い柱があるケース
(3)上階の影響で給排水のPS(パイプスペース)の位置が制限されるケース
(4)上階の影響でエレベーターや階段の位置が左右されるケース
これらの他にも制限があるケースもありますので、注意が必要です。

<選択する際の条件や注意すべきポイント>
→クリニック専用ビルと同じく引渡条件は「スケルトン」状態が一般的ですので
内装工事費が必要となります。
→電気容量の事前チェックに加えて、給水容量もチェックする必要があります。


③一般テナントビル内クリニック

<一般テナントビル内クリニックの特色>
→建物自体がクリニックを想定した設計や設備仕様になっていないために、入居
できる診療科目が限定されます。
エレベーターのタイプや階段の幅などがバリアフリー対応になっていないケー
スも多く、患者様にご不便をお掛けすることがあります。

<選択する際の条件や注意すべきポイント>
→クリニックの場合は水回りも数ヶ所設けるために、床下配管スペースが必要で
すが、一般テナントビルの場合は十分確保されていないケースが多く、内装工
事の段階でのトラブル事例が多いようです。
→電気容量も一般的なオフィス程度の設定のケースが多く、医療機器の電圧と容
量に対応できていない場合が多いようです。

④戸建てクリニックタウン

<戸建てクリニックタウンの特色>
→複数棟のクリニックと調剤薬局を広い敷地の中に別々に建築して、全体を一つ
の医療モールとして形成するタイプです。ここでは「クリニックタウン」と呼
んでいます。
生活幹線道路や国道など、車両通行量の多い道路に面したところが理想的です。
整形外科と内科の組み合わせをベースに他の診療科目をプラスする組成が有望
です。

<選択する際の条件や注意すべきポイント>
→一般的に駅から少し離れた距離のケースが多いために、付帯駐車場の台数は多
くなければなりません。クリニック数×10台以上が理想です。

⑤単独戸建てクリニック

<単独戸建てクリニックの特色>
→商店街と住宅街の境目などに単独で開業する場合で、医院併用住宅にするケー
スが多いようです。

<選択する際の条件や注意すべきポイント>
→診療圏に可能性がある場合は単独開業でも事業採算性は十分ですが、競合医院
の状況などを事前にしっかり調査することが大事です。

   

 

アドバイザー情報


日本医療ビジネス株式会社
初村 慶章(ハツムラ ヨシノリ)

大手ハウスメーカー在籍中は、営業戦略の立案、営業手法・ソフトの開発、テナント誘致支援業務、医療介護等の分野別営業スキルの開発などに従事。 その後、退社し、日本医療ビジネス株式会社を設立し、代表取締役就任。医療・介護施設開発コンサルティング事業を主力に置き、 診療権調査や医院開業支援業務などに取り組み、現在に至る開業物件のプロフェッショナル。

アドバイザーに質問する・相談する