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石川 辰雄
医業経営コンサルタント・国際上級ファイナンシャルプランナー

開業医としての医師年金(私的年金)選び方のポイント

多種多様な医師年金

開業医になると退職金がなく、国民年金だけの状態となっていますので、何らかの私的年金をスタートしなければと皆さん思われるようです。
しかし、選択肢はかなり多く、どれがいいのか悩まれることも多いようです。自分にとってどの制度が一番いいのか、その明確な答えは誰が持っているのか?各年金制度の営業担当に聞かれてもなかなか出てこない答えです。言えることは、その答えは先生よって全て違うということです。自身の状態によって適したものを選択していくことが重要だと思います。

次に代表的な年金制度について解説します。

年金制度の代表例

〈日医年金〉
日本医師会の私的年金制度です。掛け金は12000円から上限なしの設定で、年金受給は65才以降となります。予定利率は1.5%で終身年金や確定年金の組み合わせが可能です。


〈小規模企業共済〉
中小企業基盤整備士機構(独立行政法人)が運営する事業主の為の退職金制度です。掛け金は月7万円が上限ですが、全額所得控除の対象となり節税の意味合いとして加入することも多いようです。退職金は退職所得扱いとなる等特典は多い分、予定利率は1%と低くなります。将来法人化の場合は脱退となります。


〈国民年金基金〉
国民年金の上乗せ制度で国が運営、運用します。掛け金は月68000円が上限ですが、全額所得控除となります。予定利率は1.75%ですが、法人化の場合は資格喪失となりますが、小規模企業共済のようなに支払いは受けられず、65才の年金受給まで据え置く対応となります。


〈各医師向け組合の制度〉
医師協同組合や保険医協同組合でも概ね1.2%程度の積立制度があります。所得控除の特典はありませんが、月30万から100万程度までと上限設定が高く、しかも比較的引き出しが容易なため利用者は多いようです。


〈民間の私的年金保険制度〉
民間は様々な年金商品を提供しています。保険料控除の対象ですので税的恩恵は少ないですが、保険料上限は月100万以上も可能です。予定利率も1.5%から3%のものまで、運用対象は日本国内のものからファンド型、ドル建て、ユーロ建てのものまで種類も豊富です。上記準公的な年金制度と比べると運用成果を求めることができるのが特徴です。加入者も非常に多いようです。


これらの制度の中から1つもしくは複数を組み合わせて、リタイヤ設計をすることになります。将来公的年金がいくら受け取れるのかの現状把握をした上で、目的(節税、自由引き出し、運用等)や将来計画(法人化や引退時期等)を明確にして選択することが必要となります。専門家(保険コンサルタント、ファイナンシャルプランナー)に相談されることをお薦めします。


 

アドバイザー情報


医業経営コンサルタント・国際上級ファイナンシャルプランナー
石川 辰雄(イシカワ タツオ)

保険業界20年。開業医専門。医業経営コンサルタント資格、CFP(国際上級ファイナンシャルプランナー)資格保有し、 外資系保険会社に勤務。
2013年度MDRT会員(世界の保険・金融サービスのトップクラスで構成する組織)。 開業から法人化、継承リタイヤ、 相続までと幅広くご支援させて頂いております。

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